勘違い日記 Blog
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- 2025.06.09
【第10回】出版活動がもたらす新たなステージ
深井
野田さんはキリスト教専門の葬儀社を経営されている傍ら、出版にも力を入れていらっしゃいますよね。最初に出された『ビジネスで勝ち抜くための聖書思考』は、どういった経緯で誕生したんでしょうか?
野田
私自身、最初は「本を出したいけど出版なんて難しいだろうな」と思っていたんです。でもあるとき“出版塾”に参加してみると、本を出すためのテクニックや方法があるとわかったんです。それなら「やってみるしかない」という、いつもの“勘違いでも行動する”スタンスで突き進みました。
深井
なるほど。その結果、本当に出版までこぎつけたわけですね。実際に本を出してみて反響はいかがでしたか? キリスト教葬儀に携わる方がビジネス書を書くというのは珍しいですよね。
野田
ええ、その珍しさもあって多くの方に興味を持ってもらえました。キリスト教では「愛や希望」を大事にする一方、ビジネスで成果を出すためにどう活かすか。意外と新鮮な切り口だったようで、ありがたいことに追加印刷がかかったんです。
深井
それは素晴らしいですね。出版によって得たメリットは、どんなところだと思いますか?
野田
一つは「本を出している」ということで、周りからの信頼度が上がります。それに著者が集まるコミュニティに参加できるのも大きい。意外な経営者とつながりができたり、コラボの話が生まれたり。いいことばかりですね。
深井
なるほど~。確かに出版が“名刺代わり”になると言いますよね。1冊目が好調の中、さらに新たな本を書いていらっしゃるそうですが、どういったテーマになる予定なんですか?
野田
私が長年取り組んできた葬儀と終活の現場を振り返る中で、「死を見つめて全力で生きる」というテーマを形にした新刊を完成させました。タイトルは『全力で生き抜くためのDEATH MIND(デスマインド)』。これまで27年にわたって培ってきた経験をぎゅっと詰めた、渾身の一冊だと思っています。
深井
これまでの人生を“常に全力で生きること”で成功に導いてきたわけですもんね。まさに野田さんの人生と密接に結びついているテーマですね。「やってみたい!」という情熱で突き進む姿は、多くの方にとって勇気になると思います!
野田
そう言っていただけると嬉しいですね。実際、「これは難しいかも」と思われることでも、いざ動いてみると意外に形になるものなんです。出版そのものも、その姿勢が後押しになりましたね。もしこの本を読んで「自分も一歩踏み出そう」と思ってくれる方がいれば、こんなに嬉しいことはありません。
深井
実際、本を出してから「葬儀以外のお仕事」での繋がりやコラボも増えたと伺いました。ビジネスパーソンとしての見え方が変わったのでしょうか?
野田
そうだと思います。「葬儀の仕事をする経営者が、キリスト教をベースにビジネス書を書く」となると、ちょっと興味をそそられるじゃないですか。そこからセミナーやイベントに呼ばれ、話す機会が増えました。
深井
まさに「出版した本を育てる」ことで、人との縁が広がっていくわけですね。今後もさらに本を増やしていくご予定でしょうか? それとも映像メディアの方に注力されたい?
野田
それでいうと、欲張りかもしれませんが両方やっていきたいですね。執筆は自分の思考を整理し、かつ世の中にメッセージを届ける手段としてとても有効だと感じています。一方で、映像、特に映画には圧倒的な力がある。「死」というテーマも映像なら伝わりやすい部分があるんじゃないか、と思いますし。
深井
さすが野田さんですね。では、次回はこれからの展望や「野田イズム」を最大限に活かした経営スタイルについてお聞きしていきたいと思います。「死を見つめるからこそ生きることを楽しむ」という信念が、どこまで広がるのかとても興味深いです。
野田
ええ、ぜひ。私自身、いろいろ壮大な構想を持っていますが、根底には常に「愛と希望」を伝えたいという思いがあります。その詳細をお話しできればと思います。