勘違い日記 Blog
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- 2025.09.13
【第23回】背中で語る人に出会ったら──本物を見極める人脈術
深井
先日開催されたセミナー「聖書を土台としたビジネス展開を考える会議2025」、すごい盛況だったそうですね。今回は、靴下などで有名なチュチュアンナの上田利昭会長とご一緒されたとか。どういったご縁があったんですか?
野田
クリスチャンの経営者が集まるビジネス勉強会でご一緒したのがきっかけなんです。会長が講師をされる勉強会に去年から参加していて。
深井
そうだったんですね。野田さんはいつもすごい方とのご縁を掴まれますが、何かコツがあるんでしょうか?
野田
僕の場合、どのイベントでも「目立ってナンボ」だと思っているので(笑)。とにかく一番前の席に座って、質問をバンバンするんです。そうやって「野田」という爪痕を残さないと、と思って(笑)。
深井
なるほど(笑)。講演会でも、まずは自分を覚えてもらうことから始めるんですね。
野田
ええ。上田会長の勉強会でも、終了後はもちろんいの一番に名刺交換に並びました。ただご挨拶するだけでなく、後日メールをお送りする許可もしっかりいただいて。でも実は、その時の会長は少しも偉ぶるところがなかったので、気さくさの奥にある本物のすごさにまだ気づけていなくて。
深井
へぇ! それほどの方が偉ぶらないからこそ、ギャップに驚かされますね。なにしろ、あの250億円企業を一代で築き上げた方ですもんね。
野田
そうなんです。「この人があの会社を…?」と、正直不思議で。でもある時、「この人は本物だ」と感じた瞬間がありまして。一度、勉強会で僕が宿題を出さなかったことがあったんです。それをちゃんと気づいて、「なんで野田さんは出さへんの?」と。
深井
うわぁ、ドキッとしますね…!
野田
でも全然イライラしている感じじゃなくて、本気で僕のことを見てくれているんだっていうのが、その一言から伝わってきたんです。その時に「この人はビジネスに関して本物の“何か”があるんだな」と。まさに「背中で語る」という感じでしたね。
深井
ははぁ、なるほど。その「本物」を見極める感覚が、野田さんの人脈術の核になっているわけですね。コラボする相手を選ぶ上でも、何か基準があるんですか?
野田
まずは僕自身が感動できるかどうか、ですね。「この人は本物だな」と人として思えるかどうか。真剣さや、損得勘定のない姿勢に惹かれます。イベントなどを一緒にやると、その方の人間性がよく見えてきますから。
深井
ふむふむ。つまり、人としての誠実さを大切にされていると。
野田
そうですね。ですから、一度「この人だ」と決めたら、グイグイ行きますよ(笑)。ライブに行って「この人の音楽、素晴らしいな」と感じたら、「僕のイベントにもぜひ!」って感じで声をかけちゃうんです。
深井
ご自身から積極的に動いて、本物の人とのご縁を力強く引き寄せているんですね。
野田
そうですね。本気の人と会うと、こちらも引き上げられますから。すごい人って、偉ぶらないんです。会長も教え諭すようなことはしないし、無駄遣いもしない。その生き方やビジネスに対する姿勢から、何かを吸収したいんです。
深井
なるほど。まさに「背中で語る人」との出会いが、野田さんをさらに突き動かす原動力になっているんですね。