勘違い日記 Blog

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  • 2026.01.17

【第41回】「〇〇くん」は時代遅れ? 呼び方改革がもたらしたもの

深井
「社内の雰囲気をどう良くするか」というテーマって多くの経営者さん共通の悩みなんですよね。トップの振る舞い一つで空気がピリついてしまったり、逆に緩みすぎてしまったり……。 ライフワークスさんでは、そのあたりの「空気づくり」で最近意識的に取り組まれていることはありますか?

野田
それで言うと、実はここ1年くらいで僕、スタッフの呼び方を全員「さん付け」に変えたんですよ。

深井
ほう、なるほど。確かに最近学校でも男女問わず「〇〇さん」と呼ぶようになりましたね。

野田
そうなんです。やっぱりあれって意味があるんですよ。例えば昔は男性スタッフなら「〇〇くん」って呼んでたんです。そうすると、ついつい「〇〇! お前さあ」って、昭和の頑固親父みたいなスイッチが入っちゃうんです

深井
ははぁ、「くん」だとすぐに外れて呼び捨てになっちゃうんですね。「さん付け」よりも距離感が近い感じがするんでしょうね。

野田
そうかもしれません。不思議なもので、「〇〇さん」って呼ぶと、続けて出る言葉も自然と丁寧になって。「〇〇さん、これはどうなったかな?」みたいな感じで、最初は自分でも変な感じだなと思ってました(笑)。でも周りの空気は確実に変わりましたね

深井
へぇ、すごい。言葉の使い方って大事なんですねぇ。呼び方を変えたきっかけが何かあったんですか?

野田
ある時、ふと目にした新聞記事がきっかけですね。今、刑務所でも受刑者のことを「さん付け」で呼ぶように改革が進んでいるらしいんです。そうすることで、所内の暴力的なトラブルが減ったという記事を読みまして

深井
それは説得力がありますね。「呼び方」が人の心理に与える影響は、私たちが思っている以上に大きいと。

野田
そうなんです。それに家でも家族から散々言われていたんですよ。「お父さんのその口調、もう時代に合ってないよ」って。娘からも「あんな言い方される会社で働きたくない」なんて言われたりしてね……あれは堪えました(笑)。

深井
娘さんからのその一言は、どんなビジネス書よりも響きますね(笑)。でもそこで「俺はこれでいいんだ」と突っぱねずに、素直にアップデートしようとされるのが野田さんの魅力だと思います。

野田
いやいや、スタッフにも監視されてますから。うちの会社、4つの拠点が常時カメラとモニターでつながってるんですけど、僕がちょっと熱くなって何か言い始めると、画面の向こうの女性スタッフから「社長、これ全国放送ですからね」ってツッコミが入るんです。

深井
ははぁ、なるほど。全オフィスに届くとなると、下手なことは言えませんね(笑)。でもそういうツッコミが入る関係性自体、風通しのよさを感じます。

野田
そうかもしれませんね。そういえば最近、「社長、だいぶ丸くなりましたね」と言われるんです。スタッフのミスに対しても、昔の僕なら雷を落としていたところが、まずは事情を聞いて改善策を落ち着いて指示を出せるようになりましたから。

深井
すごい変化ですね。感情をぶつけるのではなく、事象に向き合えるようになったと。

野田
話を聞けば、今までの経験と掛け合わせて自然と改善点も見えてきますしね。 まあ、今でも心の中で瞬間的に「おい!」と思うことはありますけど(笑)、さん付け効果と全国放送のおかげで、だいぶコントロールできるようになりました

深井
社長が変われば組織も変わる、その実例を見せていただいた気がします。「形から入る」ことの重要性を改めて感じました。今年も野田さんの「アップデート」、楽しみにしています!





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