勘違い日記 Blog
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- 2026.04.18
【第54回】僕が「自分で食べた物」しか贈らない理由
深井
前回、野田さんの新人時代の失敗談をお届けしたところ、読者の方から「野田さんにもそんな時代があったんですね。なんだか親近感が湧きました」といったお声をいただきまして。
野田
いやぁ、お恥ずかしい限りですが、そう言っていただけるとありがたいです(笑)。当時は失敗ばかりでご迷惑をおかけしましたが、僕にとっては今のライフワークスにも通じる「キリスト教葬儀のいろは」を一から教えてもらった大切な場所なんです。
深井
ははぁ、なるほど。ちなみにその社長さんとはその後もお付き合いがあったんですか?
野田
実は、僕が独立して会社を立ち上げた時に、ご挨拶の手紙をお送りしました。辞めてから数年は経っていたのですが、それを読んだ社長が奥さんと一緒に大阪にいる僕のところまで会いに来てくださって。
深井
へぇ、わざわざ足を運んでくださったんですか?
野田
そうなんです。社長は「近くでついでがあったから寄っただけだ」なんて素っ気なく言ってましたが、奥さんが「本当はわざわざあんたに会いに来たのよ」ってこっそり教えてくれて(笑)。
深井
不器用だけど温かい、社長さんらしいエピソードですね。
野田
そうですね。何もわかっていない若造だった僕を気にかけてくださって、本当にありがたかったです。だから感謝を込めて、毎年お歳暮にネットですごく評価が高かったお蕎麦を贈っていたんです。これだけ高評価なら間違いないだろうと。
深井
いいですねぇ。年末だとちょうど年越し蕎麦としても召し上がっていただけますもんね。
野田
そうそう。僕もそう考えて、「ちょっと気が利いてるな」なんて思っていたんです。でもある時、社長から「もう仕事も引退したし、もう送ってこなくていいからな」と言われて。
深井
そうなんですか。なんだか少し寂しいですね。
野田
ええ。ただこの話にはまだ続きがあって。ある時ふと、「そういえば自分であの蕎麦を食べたことがなかったな」と思い立って、同じものを取り寄せて食べてみたんです。……そしたらこれが、全然美味しくなくて(笑)。
深井
ええっ! でも高評価だったから選ばれたんですよね。
野田
そうなんですよ。でもその「高評価」こそが罠というか、裏を返せばネットの情報しか知らなかった。妻と二人でなんとも言えない空気になりながら、「社長は『引退したから』なんて気を遣って言ってくれたけど、本当の理由はこれだったんじゃないか」って青ざめましたよ(笑)。
深井
あ~、なるほど。毎年そのお蕎麦を召し上がっていた社長さんからすると、「もうさすがにそろそろ……」という思いだったのかもしれないですね。
野田
そうそう。相手を思って贈っているつもりで、他の人の、しかもネット上の評価だけに頼って自分で確認することを怠っていたなと。それ以来、誰かに何かを贈る時は、必ず一度自分で試して「本当に良い」と感じたものしか贈らないと決めました。
深井
ははぁ。まさに「贈り物の失敗」から得た、大きな学びだったわけですね。
野田
そうですね。仕事も同じですが、人任せにせずに自分の目で見て確かめる。その大切さを社長とのやり取りの中で教えてもらった気がします。
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