勘違い日記 Blog
- 2025.06.21
【第11回】“すべてを楽しむ”経営スタイル
深井
これまで野田さんの生き方や仕事観を伺ってきましたが、今回は経営スタイルについて深くお話を伺いたいと思います。以前のお話では、仕事とプライベートをあまり分けていないということでしたね。
野田
ええ。私の場合、そもそも仕事とプライベートを分けて考えたことがあまりないんです。というのも「人生は一度きりだから、何をやるにも楽しんだほうが絶対にお得」という発想が根底にあって。
深井
なるほど、素晴らしいですね。これぞ「野田イズム」という感じがします。
野田
ありがとうございます(笑)。仕事を仕事だけで終わらせるのはもったいないから、趣味的な要素や仲間づくりの要素をどんどん取り込んでいきたいんです。
深井
例えば出版セミナーを行うにしても、イベントとしてワクワク感を演出されたりもするわけですか?
野田
そうですね。登場のシーンに工夫を凝らしたり、ご参加いただいた方を飽きさせない自信はすごくあります。
深井
なるほど。イベント屋気質を最大限に活かされているんでしょうね。「楽しまなければ損」というポリシーのようなものすら感じます。
野田
そうかもしれません。とはいえ葬儀や終活に関するセミナーでは、お一人お一人が「人生の最期の迎え方」に向き合えるよう重厚感のある場づくりを心がけています。
深井
セミナーの内容によって、全く違う雰囲気を演出されているわけですね。ちなみにそういうセミナーはどういう場所で開催されているんですか?
野田
主に地域の教会で開催することが多いですね。実は教会って、日曜の礼拝以外は使われていないことが多いんです。せっかく素晴らしい空間なのに、ただ空けておくのももったいないなと。
深井
そうなんですね。考えてみたら、確かに結婚式やイベントがないと訪れる機会がないですね。
野田
そうですよね。これからはそういった垣根も少しずつ下げていけたらいいなという想いもあります。もっと気軽に、コミュニティ拠点の一つとして教会が存在している地域もあっていいんじゃないかと。
深井
本当ですね。私も機会があればぜひ行ってみたいです。
野田
ぜひぜひ。私もこれからは幅広い層に向けたセミナーやイベントも開催していく予定なので、チャンスは増えると思いますよ。
深井
楽しみです。前回伺った「出版活動」や「映画製作」で多くの方に発信をしながら、地域のコミュニティづくりという地道な活動もされていくわけですね。そしてそのどちらも野田さんご自身が楽しんで取り組んでいることがすごく伝わります。
野田
ありがとうございます。もちろん一筋縄ではいかないこともありますが、それすら楽しんでいけばいつかは形になるんじゃないかと思います。一見無駄に見えるようなことでも、そこから人脈や新しいプロジェクトにつながることもありますし。
深井
まさに“すべてを楽しむ”姿勢ですね。では次回は、これまでの連載を総括しつつ、「死を見つめ、全力で生きる」野田さんの10年後の展望などを伺わせてください。