勘違い日記 Blog

  • 2025.07.05

【第13回】なぜか“人生の先輩たち”に響く理由

深井
さて、前回まで全12回の対談連載をしてきましたが、反響などはありましたでしょうか?

野田
ありましたありました。最近もイベントに来てくださった方が、終わってから「毎週メルマガ楽しみにしています」って声をかけてくださったり。「感銘を受けました」なんてメールをいただくこともありました。

深井
それは嬉しいですね! 野田さんのように熱く生きたいという、30代くらいのビジネスマンの方が多いんでしょうか?

野田
それがですね、ありがたいことにお声がけいただくのは60代、70代くらいの男性が多いんですよ。

深井
そうなんですね! ちょっと意外でした。野田さんご自身も、その世代の方に届いているって、最初から想定していたわけではなかったですよね?

野田
そうですね。どちらかというと、僕も30〜40代のビジネス層をイメージしてましたから。でもいざフタを開けてみたら、「人生後半に差し掛かってる人たちが、共感して読んでくれている」という現象が起きていて。

深井
なるほど~。面白いですね。考えてみれば、野田さんの「死を見つめる」という視点などを受け入れやすい年代なのかもしれませんね。ちなみにどういったところに共感が集まっているんでしょう?

野田
例えば朝のルーティンとか、生き方についてですね。「毎朝の過ごし方が参考になった」とか「自分ももう一回動いてみようと思った」とか、そういうコメントをよくいただきます。あと「映画を作るっていう夢を持ち続けてるのがいいですね」と言われることもあります。

深井
野田さんの真っ直ぐなキャラクターを通して語られることで、「いくつになっても夢見ていいんだな」って思わせてくれるんでしょうね。野田さんご自身、あまりカッコつけないというか、親近感のある雰囲気をお持ちですもんね。

野田
そうなんですかね。自分ではあまり意識しているわけじゃないので、そこはけっこう素の部分に近いかもしれないです(笑)。

深井
いい意味で「完璧じゃない」というか。共感できる人物像でありながら、日々一生懸命頑張っている。そんな姿が応援したくなるのではないでしょうか。

野田
ちょっと自分ではわかりませんが…(笑)。実際どうなのか、これを読んでくれている方たちに一度聞いてみたいですね。

深井
いいですね! 機会があればぜひ、「野田さんの“推しポイント”はどこでしょう?」と聞いてみましょう。個人的には、「野田さんの頑張る姿に自分を重ねている」という方が多い気がします。共感の種類が、“憧れ”というより“自分ごと”というか。

野田
面白いですね。自分の中でいつも意識しているのは、「自信があるように見せる」ことじゃなくて、「迷ってても、やってみる」っていうスタンスなんです。カッコつけずにすむから、その方が自分もラクなんですよね。

深井
ははぁ、なるほど。その姿勢に自然と背中を押されるわけですね。もちろん私もその一人ですが。「誰かの人生の背中を押す」って、特別な存在になろうとしなくてもいいんだなと感じます。

野田
ああ、そうですね。とはいえ、僕自身はただ「皆と一緒に迷いながらも全力で生きてます!」というだけなんですけどね(笑)。でもそれで誰かが元気になるなら、一番のご褒美だと思ってます。