勘違い日記 Blog

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  • 2025.05.26

【第8回】キリスト教葬儀がもたらす愛と希望

深井
ここまで独立への経緯や、キリスト教専門葬儀社「ライフワークス」さんの成り立ちを伺ってきました。今回は「送る文化を明るくする」という野田さんのビジョンに迫りたいと思います。葬儀と明るさというと、一見相反するようですが…

野田
確かに、日本に多い仏式の葬儀にはなじみのない発想だと思います。ただキリスト教の葬儀では、「悲しみだけではなく、愛と感謝があふれる場」になっているんです。

深井
なるほど。一般には「葬儀=重苦しいもの」という先入観がありますが、キリスト教葬儀だと雰囲気がだいぶ変わるわけですね。

野田
ええ。キリスト教葬儀には故人との永遠の別れではなく、神のもとへ送り出すという考え方が根底にあるんです。もちろん、静かに悲しみと向き合うことはとても大切なことです。でもそこに「愛や感謝」が加わることで、ご家族の心を穏やかにしてくれることも多い。

深井
別れは悲しいけれど、不幸なことではない。そう思えるだけでも、救われる気がします。

野田
そうですね。例えば、故人が生前に好きだった讃美歌を皆で歌うこともあります。そうすることで、悲しみの中にも「ここまで愛されていたんだ」という気づきがある。そして最終的には「一緒にいてくれてありがとう」と安堵の表情を浮かべる方も多いんです。

深井
なるほど。そういった「愛と感謝に満ちた葬儀」を日本全体に広めていかれたいと、発信を続けていらっしゃるわけですね。

野田
そうですね。結婚式がチャペル式に変わったように、葬儀にも複数の選択肢があっていいと思うんです。「教会で明るく送り出す」という選択肢を知れば、「自分がどんなふうに送られたいか」を考えるきっかけにもなるのではという思いもあります。

深井
ああ、確かに。なかなか普段自分の葬儀について考えることなんてないですもんね。そのためにも映画製作などを考えていらっしゃると。ちなみにどんな映画を作られる予定なんでしょうか? 可能な範囲で教えていただけると嬉しいです。

野田
やはり、家族の絆を中心に描きながら、キリスト教葬儀の温かさを盛り込みたいですね。「愛と希望」を感じるストーリーなら、多くの方に「こういう送り方もあるんだ」と興味を持っていただけるんじゃないかと。

深井
ははぁ、素晴らしいですね。実際に映画を製作しようとすると、なかなか大変な部分も多いのではないでしょうか?

野田
そうなんです。私自身、全くの素人ですから、「どこから手を付ければいいのやら…」というのが正直なところではあります。でもだからこそ面白いとも言える。まずは「やってみたい」と声を上げるところからスタートだと思うんです。

深井
野田さんなら、どんな困難があっても最終的には実現までたどり着ける気がします。

野田
ありがとうございます。私自身「勘違いかもしれないけれど、やれば道が開ける」とずっと実感してきたので、今回も同じスタンスで突き進むのみです。

深井
なるほど。ここでも「勘違い思考」が活きてくるわけですね。では次回は、野田さんのご家族やプライベートにおけるルーティンなど、より具体的な日常の姿を掘り下げたいと思います。

野田
わかりました。普段の朝の過ごし方や、家族との会話、妻からのコンサルっぷりなど、少しずつお伝えしますね。