勘違い日記 Blog
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- 2026.02.28
【第47回】「熱量」は暑苦しい?対Z世代の悩み
深井
野田さんは大学で講義をされたり、若いスタッフと接する機会も多いですよね。いわゆる「Z世代」と呼ばれる彼らに対して、野田さんの熱い「野田イズム」は通じていると感じますか?
野田
いやー、それがいまいち反応が見えなくて。最近も大学で10代の学生たちに向けて話したんですが、よく考えたら自分の子どもと同じくらいの年齢なんですよね。そう考えると、正直「通じてるのかな?」と不安になることも多いんですよ。
深井
そうなんですか。野田さんの”熱い”語り口なら、学生さんたちもぐっと引き込まれそうですけど。
野田
もちろん僕は一生懸命話すんですが、聞いている彼らはすごくフラットというか。「うんうん!」って熱く頷くわけでもなく、静かに聞いてくれているんです。だから、僕のこの熱量が「暑苦しいな」と思われてるんじゃないかと思って(笑)。
深井
そんなことはないと思いますけど(笑)。でも確かに世代的なコミュニケーションのギャップはあるかもしれませんね。
野田
自分自身が若い頃を振り返ってみても、おじさんの熱い語りって「ちょっと面倒くさいな」って思ってましたからね。だから最近は、若い子たちの前では少し熱量を抑えて、さっぱり話すように意識しているんです。
深井
なるほど。熱量をそのままぶつけるのではなく、相手に合わせて伝え方を変えるわけですね。憧れの対象というか、好まれるリーダー像みたいなものも変わってきているでしょうから。
野田
そうそう。今の若い子たちって、K-POPアイドルみたいに、スマートで爽やかなものに惹かれるじゃないですか。
深井
ああ、確かに。どこかシュッとした、涼しげで洗練されたスタイルが好まれる傾向はありますね。
野田
それに比べて僕はどう見ても「昭和のオヤジ」ですから(笑)。色黒でゴツゴツしてて、爽やかさとは無縁。実際、僕を応援してくださるのって自分より年上の方ばかりで。20代30代で熱心に慕ってくれる人って少ないんですよ。
深井
ああ、以前も目上の方からの引き合いが多いと仰ってましたね。でも経験豊富な人生の先輩方に支持されるというのは、すごい強みだと思いますよ。
野田
いや、もちろんありがたいことですけどね。でもだからこそ、Z世代の若者に対しては、変に距離を詰めようとしたり、若者の輪に入っていこうとするのはやめたんです。
深井
え、そうなんですか? 「若手と積極的に交流しよう!」という経営者の方も多い気がしますが、あえてそうしないと。
野田
ええ。昔は僕も若い気でいて、大学生の集まりやイベントにも「こんにちはー!」って顔を出してたんです。でも若い子たちの中に、「俺も若いだろ?」みたいな顔しておじさんが一人混ざってたら、どう考えても浮いてるじゃないですか(笑)。
深井
うーん、どうなんでしょう(笑)。ともあれ、ご自身をそこまで客観視されていると。
野田
そこはもうバッチリです(笑)。だから最近はそういうイベントや採用の現場は、うちの若いスタッフに任せるようにして、あえて一歩引いて距離を置くようにしたんです。実際、僕があれこれ口出しするより、世代の近い彼ら同士でやった方がうまくいくことも多いですし。
深井
ああ、なるほど。社長が前に出ずに若手に任せることで、結果的に彼らの育成にもつながっている部分もありそうですね。
野田
確かにそうかもしれません。自分の持っている雰囲気を客観視して、無理にわかろうとしたり熱量を押し付けたりしないのが、今のおじさんなりの処世術かなと。
深井
熱量で引っ張るだけがマネジメントではないということなんでしょうね。世代間の違いを認めてあえて任せたり距離を置くのも、相手に対する一つのリスペクトであり、新しい組織づくりの形なのかもしれません。
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