勘違い日記 Blog

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  • 2026.04.04

【第52回】「キリスト教専門」の殻を破る時

深井
ライフワークスさんもついに20周年ですね。大きな節目だと思いますが、20年という月日を振り返ってみていかがですか?

野田
ありがとうございます。あっという間のような気もしますが、やはり20年という重みや、社会に対する責任はひしひしと感じています。これだけ長くお客様や教会と関わらせていただくと、「会社を潰す」なんてことは絶対にできないですしね。

深井
なるほど。20年の重みを感じていらっしゃるわけですね。

野田
ええ。だからこそ、ここから先の10年、30周年に向けてどうアクセルを踏んでいくかを考えているところなんです。

深井
さらに先を見据えていらっしゃると。何か新しい展開があるんでしょうか?

野田
実はこれまでの20年間、うちは「キリスト教専門」の葬儀社ということにこだわってやってきたんです。でも次を見据えた時に、思い切ってその殻を破らなきゃいけないなと。新しく「チャペルセレモニー」という構想を本格的に始動させようとしています。

深井
チャペルセレモニーって素敵な響きですね。「殻を破る」というと、キリスト教以外のご葬儀も執り行われるということでしょうか?

野田
いえ、キリスト教式のお葬式であることは変わらないんですが、それをノンクリスチャン、つまりキリスト教徒ではない方々にもご利用いただけるよう積極的に発信していこうと思っています。

深井
ターゲットを一般の方にも広げられると。以前、「キリスト教葬儀を日本全体に広めていきたい」と仰っていましたが、その一歩となるようなことなんでしょうか。

野田
そうですね。ただそれだけでなく、これまで20年この業界に携わって気づいた教会の厳しい現実も背景にあります。ある大きな教会では、年に5、6名のお葬式をお手伝いしていました。それが20年経つと、約100名の方をお見送りしたことになります。でもその間に新しく教会に来るようになった人は10人いるかどうか。

深井
なるほど。少子高齢化で、教会にいらっしゃる方もどんどん減っているということなんですね。

野田
ええ、まさに。このままいくと「2030年問題」といって、教会員の平均年齢が高くなり、牧師先生の跡継ぎもいなくなるという危機的な状況がやってきます。

深井
それは深刻な問題ですね。だからこそ、教会の外に目を向ける必要があると。

野田
そうなんです。同時に僕たちライフワークスとしても、一般の方向けの拠点として自社で新しい葬儀ホールを建てようかと考えた時期もあったんです。でもよく考えてみたら、僕たちがいつもお世話になっている「教会」という素晴らしい場所がすでに地域にあるじゃないか、と。

深井
ああ、確かに以前Podcastの公開収録で伺った教会も荘厳でとても素敵な空間でした。そういう立派な場所があるのに、わざわざ新しい場所を作る必要はないんじゃないかと。

野田
その通りです。教会って、本当に美しくて心安らぐ空間なんです。でも日曜日の礼拝以外は空いていることも多い。それならお葬式をどこであげるか迷っている地域の方々に利用していただけないだろうかと。

深井
教会のよさを知っていただく機会にもなりますし、それが結果的に教会の未来を支えることにもつながりそうですね。

野田
ええ。そうやって教会を「地域に開かれた皆の場所」にしていく。その具体的な仕組みが冒頭でお話しした「チャペルセレモニー」なんです。

深井
なるほど、つながりました! お葬式という場を通じて、教会が地域の方々と関わっていくわけですね。

野田
ええ。キリスト教の本質は「愛の実践」です。クリスチャンであるかどうかに関係なく、悲しみの中にある地域の方々に寄り添い、お葬式を通じて愛を実践していく。それこそがこれからの教会の大きな役割の一つになるのではないかと。

深井
ただ場所をお借りするだけではなく、教会の本来の役割にも通じる取り組みなんですね。

野田
これまで教会に育てていただき、一緒に信用・信頼を築かせていただいた僕たちだからこそ、果たせる恩返しがあるのではないかと思っています。教会よし、地域よし、弊社よしの「三方よし」で、これからの10年を盛り上げていきたいですね。







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