勘違い日記 Blog

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  • 2026.09.26

【第77話】50代社長の涙腺の履歴書

深井
野田さんといえば、いつも「全力」でエネルギッシュな印象がありますよね。ただ一般的には、「年齢を重ねると、だんだん涙もろくなる」と言われますが、ご自身ではそういう変化を感じられることはありますか?

野田
ああ、よく言いますよね。でも僕の場合、昔から「涙のスイッチ」がすごく浅いんです。最近も1人で部屋で映画を観ていて、普通に泣いちゃいました(笑)。

深井
そうなんですね! 普段力強い野田さんがご自宅で映画を観て涙されている姿、なんだか意外ですがとても親近感が湧きます。ちなみに最近だと、どんな作品で涙されたんですか?

野田
『2度目のはなればなれ』という映画ですね。年老いた夫婦の姿や若い頃の回想シーンなんかが描かれている温かい作品なんですけど、それを観てホロリと……いやぁ、泣けましたね。

深井
お話を伺うだけでも、温かい気持ちになる作品ですね。 ちなみに、先ほど、「昔から涙のスイッチが浅い」と仰っていましたが、それは子どもの頃からだったんでしょうか?

野田
子どもの頃からですね。実家に動物が出てくる悲しいお話の絵本があったんですけど、それを読むたびにワンワン泣いてしまって。僕があまりに泣くものだから、きょうだいが面白がって「もう一回読んでみて」って持ってくるくらいでした(笑)。

深井
感受性が本当に豊かだったんですね。また読んで泣いてしまう小さな野田さんを想像すると、なんとも微笑ましいです。

野田
他にも小田和正さんの曲に合わせて写真が流れてくる保険会社のCMがあったじゃないですか。ああいうのを見るだけでも、もうダメなんですよ。

深井
ああ、あのCMは反則ですよね(笑)。音楽と写真だけで一気に感情を持っていかれますから。

野田
そうそう(笑)。でもそんな涙もろい僕なんですが、実は作られたドラマの「ここで泣かせよう」という演出にはあまり反応しないんです。それよりもドキュメンタリーやスポーツのように、子どもたちが一生懸命頑張って逆転するような、嘘のない姿に弱いんですよね。

深井
なるほど。作為的なものより、人が一生懸命に生きている熱量に触れたとき、自然と感情が溢れてしまうんですね。すごくよくわかります。最近、身近なところで感情を揺さぶられた出来事はありましたか?

野田
娘が高校でチアダンスをやっていたんですが、その最後の発表会ですね。普段は家でそんな姿を見せないのに、見えないところでどれだけ大変な練習をしてきたんだろうと思うともう……その日は最初から絶対に泣くってわかっていたので、しっかりハンカチを持っていきました(笑)。

深井
それはもう、親としては絶対に泣いてしまう場面ですよ。あらかじめハンカチを持参されたのは大正解ですね(笑)。

野田
そうなんです。しかも僕の場合、全然隠さないんですよ。もうオープンに泣いてます(笑)。バレないようにごまかそうとする方が、なんだか不自然な気がして。

深井
ははぁ、なるほど。泣くときも全力なんですね。でもそんなふうに、ご家族や誰かの頑張る姿を見て素直に涙を流せるというのは、本当に温かくて人間味に溢れているなと感じます。

野田
ただ、妻にはよくツッコまれるんですよ。「映画や娘の行事ではあんなに泣くのに、いざ本当の家族の悲しみの場面になるとこの人は逆に冷静になる」と。

深井
奥様はよく見ていらっしゃいますね。きっといざという時は、ご家族を支える大黒柱や葬儀のプロとしての責任感が働くんでしょうね。誰かの頑張りに素直に涙できる、その飾らない人間味が野田さんらしさだと感じます。

野田
どうなんでしょう(笑)。でもいくつになっても、人の頑張る姿に素直に感動できる心は持っていたいなと思いますね。




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